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栄養ドリンクの危険性

栄養ドリンクは疲労回復や健康維持に簡単で便利な方法です。日本独自のものから外国製のものを日本の薬事法に合わせて作られているものまで、その種類はさまざまです。

疲れた時や気合を入れたいときに栄養ドリンクを飲む女性の方も多いことでしょう。しかしながら、栄養ドリンクの一種“エナジードリンク”により、近年“死亡事故が多発”していることはご存じでしょうか。

栄養ドリンクは、含まれている成分をよく確認して、ご自身にとって安全かどうかを確かめて飲むことが重要となってきています。

清涼飲料水を飲む時に特に注意!

栄養ドリンクは、含まれている成分により医薬品、医薬部外品、清涼飲料水の3種類に分かれます。この中で医薬品と医薬部外品は、用法や用量が書かれている場合が多く、飲む際に注意することができます。

ところが、清涼飲料水として売られているものは、用量についての記載がなく、飲みすぎやご自身の持病との関係に気付かないことがあり、死亡事故を招いているといえます。“事故はいずれも「エナジードリンク」と呼ばれる清涼飲料水の一種”によるものです。

体調不良や死亡が多発

2012年11月、米国で『5-hour ENERGY』を飲み92人が体調不良を訴え、13人が死亡、33人が入院しました。10月にも、『モンスター・エナジー』により5人が死亡、1人が心臓発作を起こしています。これらの事実を受けて、米国のFDA(食品医薬品局)が調査に乗り出しています。

モンスター・エナジーを飲みなぜ死亡事故が発生したのでしょうか。2011年12月に1日に2缶を飲んだ10代の少女が死亡し、その検視結果で死亡の原因は「カフェインの毒性による心臓の不整脈」と判断されました。

2008年4月にも心臓に持病を持った人が『レッドブル』4缶を飲み死亡する事故があり、急性的なカフェイン摂取により心臓発作を起こしたと考えられています。

こうして見てみると、カフェイン入りの栄養ドリンクを飲みすぎることは最悪死に至るようなケースもありうるといえ、栄養ドリンクだからといって多量に飲むことはやめたほうがいいといえます。

エナジードリンク1時間に4本は危険ゾーン

それでは、エナジードリンクのカフェイン含有量はどのくらいでしょうか。『モンスター・エナジー』、『レッドブル』、『5-hour ENERGY』、いずれもおよそ80mg、コーヒー一杯相当量です。

急性カフェイン中毒は、一般的な成人では1時間以内に6.5mg/kg以上の摂取で約半数の人に、3時間以内に17mg/kg以上の摂取でほぼ全員に起きるといわれています。

体重50kgの人なら“1時間に325mg、3時間に850mgが危険量”となり、エナジードリンク換算で、“1時間に4本、3時間で11本飲むと危険な量”です。

通常これらの量を一度に飲むことは考えにくいですが、カフェインは劇薬としての認識を持つべきといえます。FDAは、“何らかの病気と診断されている人は、栄養ドリンクを飲んでも問題がないか前もって医師に確認するよう忠告”しています。

栄養補給のために飲んだつもりが、取り返しのつかないことにならないよう十分ご注意ください。

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