エナジードリンクとカフェイン中毒
急性カフェイン中毒になるカフェインの量
一般的な成人の場合、どれくらいカフェインを摂ったら急性カフェイン中毒になるかというと、体重1kg当たりに対して一気にどれくらい飲んだかによって変わります。
1時間以内に6.5mg/kgの摂取で約半数が急性カフェイン中毒
▼体重70kgの人の場合・・・1時間以内に455mgがボーダー
アメリカのモンスターエナジー473ml缶(160mg)を3本(約1.5L)
日本のモンスター355ml缶(142mg)を3本半(約890ml)
日本のレッドブル250ml缶(80mg)を6本(1.5L)
3時間以内に17mg/kgの摂取で100%が急性カフェイン中毒
▼体重70kgの成人の場合・・・3時間以内に1190mgがボーダー
アメリカのモンスターエナジー473ml缶(160mg)を7本半(約3.5L)
日本のモンスター355ml缶(142mg)を8本ちょっと(約3L)
日本のレッドブル250ml缶(80mg)を15本(3.7L)
というわけで、飲み過ぎは禁物です。体重70kgに満たない方は、もっと少ない量でカフェイン中毒になる可能性がありますので、注意が必要です。
急性カフェイン中毒の症状
まず自分で異変を感じるので、これはヤバイ・・・と思ったら急性カフェイン中毒の場合が多いようです。
基本的に落ち着かなくなったり、焦燥感などが多いようですね。重症化していると幻覚・幻聴等が現れることもあるそうです。ここまでいくとさすがにヤバイですね。
慢性カフェイン中毒
日常的にカフェインを250mg/日以上を摂取すると症状が出てきます。過敏な方は100mg/日でも依存症上が出る可能性があるとされています。
これは多くの方が当然超えてしまう数値ですね。250mgはコーヒー(80~100mg)を毎日3杯飲んだら超えてしまうからです。
カフェイン中毒の対処法
特に解毒剤や拮抗薬、血清はないことから安静にしておく対症療法が一般的です。かなりヤバイ状況になったときは当然救急搬送で医師の管理下に置かれ様子見。胃の洗浄を行う場合もあるようです。
カフェインの致死量
年齢や体格差、体の個体差によって違いはありますが、5g~10gが致死量となるようです。アメリカで死亡例が出たと騒がれていて、それに関してはレッドブルやモンスターエナジーとの因果関係はないと言われています。
▼カフェイン5g摂取で死に至る場合
アメリカのモンスターエナジー473ml缶(160mg)を31本ちょっと(約14L)
日本のモンスター355ml缶(142mg)を35本ちょっと(約12.5L)
日本のレッドブル250ml缶(80mg)を62本半(約16L)
飲む対象が低年齢であったり肝機能などが弱い場合、カフェインの分解酵素が充分でない場合はこれよりも少ない量で亡くなる可能性はあるでしょう。しかし約500mlを30本(15L)も飲むというのは並大抵のことではありません。